3年ぶりにここでダイアリーをしておくよ。
今年も3月31日の深夜、
4月1日がやってくる。
そしてオレはまだ生きてる。

どうして。
どうしてもう何年も経つっていうのに、
いまもまだ涙が溢れてきちゃうんだろ。
あの屋上でお前が最後に踏み出した一歩を想像すると
とっても怖いよ。

あの電話をオレは今も忘れられない。
どうして、あの時すぐに駆けつけて
お前に会いに行ってやらなかったのか。
あんな高いビルから飛ぶくらいの度胸があれば
なんだって出来ただろ、ってずっと思ってた。

でも、オレは大人になっていくにつれて
最近お前の選択をまだ理解は出来ないけれど
もう本当に受け入れなきゃいけないんだって
頭では理解ってる。

さっき、あっちゃんと話したよ。
彼は素敵なお嫁さんをもらって幸せにしてる。
その結婚式でオレはあの夜の線路沿い、
3人で聴いた歌を、今もうまくならないギターで歌ったよ。
歌うオレをあっちゃんが涙で抱きしめてきて
ギターがさらに弾きづらかったよ。
結婚式に来てる人たちが、お前のことを知らない人が多くて
不思議そうにしてた。

子どもの頃、友情を誓ったことを
オレもあっちゃんも忘れてないよ。
オレたちは少し大人たちからの愛情が足りなくて、
それでも強く生きていこうと誓ったこともさ。

お前の葬式で、
お前の母さんがオレに言ったよ。
あんたは何があっても死んだらダメよ、って。
何度も何度もそう言ってさ、俺の腕で崩れ落ちた。

みんな夢だったらいいのに。
いまもそう思うよ。
会いたい。とても。
大人になった3人が、あっちゃんの結婚を祝って
乾杯して、バカみたいに酒飲んだりして。
かわいいお嫁さんも一緒に朝まで付き合わせてやってさ。
そういえばラーメン屋は潰れちゃったよ。
親父さんが亡くなって閉めちゃったんだ。
悲しいね。

子どもの頃、足りなかった愛情を
オレたちの次の世代にたっぷり注ぐんだよ。
14歳のオレたちを見つけて
思いっきり話を聞いてやってさ、
そのままでいいからビビらず行けよって
背中を押してやろう。
そういう大人にお前が巡り合っていたら
いまも生きていたはずなんだ
オレはまだまだ死ぬことを許されるほど
生きてない

起きたら電話してこいよ。
この永いエイプリルフールを終わらせてくれよ。
オレもあっちゃんも電話番号変えてないから。
いま南の島で眠ってるお前へ。
ありがとう。

2016.4.1
YORKE.